現場で働くなら、最初に取るべき資格は玉掛け・車両系建設機械・移動式クレーンの3つです。私はこの順番で取り、できる仕事が一気に広がりました。
- 資格を取れと言われるが何から取ればいいか分からない
- 日数と費用がどれくらいか知りたい
- 働きながら取れるのか不安
- 自分で払うべきなのか迷っている

資格を取れとは言われるんですが、何から手をつければいいのか…。

私は玉掛けから始めました。3つ取るだけで、任される仕事がまったく変わります。
私は現役の土木潜水士です。この3つのうち2つは、会社に費用を出してもらいました。この記事では、取った順番、実際の日数、費用の相場、学科試験の対策、そして取ったあとに何が変わったかを書きます。
最初に取るべき3つの資格

現場で使う資格はたくさんありますが、まず押さえるべきはこの3つです。どれも建設現場の基本になる作業に直結していて、持っていないとできない仕事がはっきりしています。ここでは、3つの資格が何をするためのものか、そしてなぜこの3つなのかを説明しました。順番にも理由があるので、あわせて書きます。
玉掛け・車両系建設機械・移動式クレーン
最初に取るべきなのは、玉掛け、車両系建設機械、移動式クレーンの3つです。
| 資格 | できること | 日数(私の場合) |
|---|---|---|
| 玉掛け | クレーンで吊る荷物を掛け外しする | 3日間 |
| 車両系建設機械(整地) | 重機で土を掘る・運ぶ・ならす | 5日間(38時間) |
| 移動式クレーン(5t以上) | ラフタークレーンなどを操作する | 実技5日+学科試験1日 |
この3つがそろうと、現場で「人に頼まないとできないこと」がかなり減ります。

なぜこの3つなのか
理由は単純で、現場の基本作業がこの3つに集中しているからです。物を吊る、土を動かす、重い物を持ち上げる。どの現場でも必ず発生します。
私の会社は浚渫(しゅんせつ)がメインですが、そこでも移動式クレーンと車両系建設機械は必須でした。陸の現場でも同じです。

取る順番にも理由がある
私が取った順番は、玉掛け → 車両系建設機械 → 移動式クレーンでした。
この順番は理にかなっています。玉掛けは日数も費用も一番軽く、しかもクレーン作業の基本になるからです。いきなり一番重い資格から入る必要はありません。
玉掛けは3日間で取れる

3つの中で最初に取るべきは玉掛けです。私は3日間で取得しました。しかもこれは、私が潜水作業をやることになって初めて取った資格でもあります。費用も3つの中で一番軽く、未経験から現場に入る人の最初の1枚として現実的です。ここでは、日数、費用の相場、そして玉掛けがなぜ最初なのかを書きます。
私が初めて取った現場の資格
玉掛けは、私が潜水作業をやることになって初めて取った資格でした。当時はまだダイビングショップに勤めていて、潜水会社の手伝いに行くために必要だったのです。
その経緯はダイビングインストラクターの給料【年収300万】13年の実額公開に書きました。この1枚が、今の仕事につながる入口になっています。
日数は3日間
講習は3日間です。学科と実技があり、3日通えば修了証がもらえます。
働きながら取るなら、この3日をどう空けるかが唯一の壁になります。逆に言えば、3日さえ確保できれば取れる資格です。
費用の相場は2万円前後
費用は教習所によりますが、全国的にはおおむね15,000〜25,000円が相場とされています。私は前の職場で取ったので実費でした。
テキスト代や修了証の発行費が含まれているかは教習所によって違います。申し込む前に確認してください。
車両系建設機械は38時間

次に取ったのが車両系建設機械(整地等)です。私の場合は38時間、日数にすると5日間でした。重機を動かす資格なので、玉掛けより日数も費用も重くなります。ただ、この資格があると現場でできることが大きく変わります。ここでは、講習の中身、費用の相場、そして私がこの順番で取った理由をまとめました。
38時間・5日間の講習
講習時間は38時間、5日間でした。学科と、実際に重機を動かす実技で構成されています。
未経験から取ると、この38時間が標準です。すでに関連する資格を持っていると、時間が短くなる場合もあります。
費用の相場は10万円前後
費用の相場は、受講料だけでおおむね95,000〜108,000円とされています。テキスト代を含めると10万円前後です。
私はこれを会社に出してもらいました。自分で払うとなると、手取りが少ない時期にはかなり重い金額になります。
玉掛けの次に取った理由
玉掛けの次にこれを選んだのは、現場で動かす機会が一番多かったからです。浚渫の現場では、土砂を扱う作業が日常的に発生します。
自分の現場で出番が多い資格から取る。この考え方は、どの業種でも同じだと思います。
移動式クレーンは国家資格

3つの中で一番重いのが移動式クレーンです。5t以上を扱うものは技能講習ではなく、国家資格の「移動式クレーン運転士免許」になります。私は実技5日間と、学科試験1日で取得しました。日数も費用も跳ね上がりますが、そのぶん価値もあります。ここでは、講習の構成、費用の相場、そして学科試験の対策を書きます。
実技5日と学科試験1日
私の場合、実技が5日間、学科試験が1日でした。実技は教習所で受け、学科は試験を受けに行く形です。
5t未満であれば「小型移動式クレーン」という技能講習になり、もっと短く済みます。どちらが必要かは、現場で扱う機械によって決まります。
費用の相場は13〜16万円
教習所で受ける場合の費用は、おおむね13万〜16万円が相場とされています。これに加えて、学科試験の手数料が8,800円、実技試験を受ける場合は14,000円かかります。
私はこれも会社に出してもらいました。3つの中で一番高いので、自費で取るかどうかは慎重に考えたほうがいいでしょう。
学科試験は独学で勉強した
ここが一番の山場でした。国家資格なので、学科試験は自分で勉強する必要があります。私は独学で対策しました。
教習所によっては学科試験の対策までしてくれるところもあります。勉強に自信がない人は、そういう教習所を選ぶのも手です。
なお学科試験の合格基準は、潜水士免許と同じく「各科目40%以上、かつ合計60%以上」という形式です。潜水士の勉強法は潜水士免許の取り方【独学2週間で合格】現役が難易度と費用を解説にまとめています。
費用は会社に出してもらう

3つ合わせると、自費なら20万円を軽く超えます。ただ、私はこのうち2つを会社に出してもらいました。現場の資格は会社の仕事に直結するので、相談すれば通る可能性が高いのです。ここでは、私が実際にやった頼み方と、自費で取るべき場合について書きます。お金がないから取れない、と決める前に読んでください。
2つは会社負担だった
私が自費で払ったのは玉掛けだけです。車両系建設機械と移動式クレーンは、会社が出してくれました。
手取りが少ない時期に、10万円や15万円を自分で出すのは現実的ではありません。会社に相談するという選択肢を、最初から外さないでください。
頼み方にはコツがある
コツは頼み方ではなく、順番です。日程と料金を全部調べてから、会社のメリットを先に伝える。自分の手当の話は最後にします。
私は7つの資格、約50万円分をこの方法で出してもらいました。詳しいやり方は資格費用を会社に出してもらう言い方【7資格50万円】現役が実例公開に書いています。
自費で取るべき場合
ただし、転職前や、今の会社と関係ない資格は自費になります。私の玉掛けも、前の職場で実費でした。
その場合でも、玉掛けなら2万円前後です。最初の1枚としては、十分に手が届く金額だと思います。
取ったあとに変わったこと

資格を取る目的は、紙をそろえることではありません。できる仕事の幅が増えることです。私もこの3つを取ってから、現場での動き方が変わりました。ここでは、実際に何が変わったのか、そして今も続けていることを書きます。資格は取って終わりではない、というのが正直な実感です。
できることの幅が増えた
一番の変化は、できることの幅が増えたことです。以前なら人に頼んでいた作業を、自分でできるようになります。
現場では「その資格を持っている人がいないと止まる」場面が必ずありました。その穴を埋められる人になると、任される仕事が変わってきます。
資格は入口でしかない
ただし、資格を取っただけで上手に動かせるわけではありません。免許は「やっていい」という許可であって、「できる」という証明ではないのです。
私も経験はまだ浅いほうです。上達できるように、毎回意識して運転しています。
手当にもつながる
現場の資格は、持っているほど毎月の手当が増える仕組みの会社が多いです。私の年収が約680万円になったのも、その積み重ねでした。
その中身は土木潜水士の年収はいくら?【現役が手取り公開】仕事内容も解説に書いています。
現場の資格のよくある質問

現場で取る資格について、よく聞かれることに答えます。私の経験にもとづく答えなので、教習所や会社によって条件は変わります。費用や日数は必ず公式サイトで確認してください。
未経験でも取れるか
取れます。玉掛けも車両系建設機械も、未経験から受講できる講習です。
現場経験がないことより、講習の日数を確保できるかどうかのほうが問題になります。
働きながら取れるか
取れます。ただし3日から5日、連続で仕事を空ける必要があります。
だからこそ、会社に相談して業務として受けるのが現実的です。有給を使って自費で取るより、ずっと楽になります。
どれから取るべきか
玉掛けから取ることをおすすめします。日数も費用も一番軽く、クレーン作業の基本になるからです。
そのあとは、自分の現場で出番が多いほうを選んでください。
落ちることはあるか
技能講習は、まじめに受ければ修了できるものがほとんどです。ただし移動式クレーンの学科試験は国家試験なので、勉強しないと落ちます。
私も独学で対策しました。対策してくれる教習所を選ぶ方法もあります。
3つ取るのにいくらかかるか
自費なら、合計で20万円以上になります。玉掛け約2万円、車両系建設機械約10万円、移動式クレーン13〜16万円という相場です。
だからこそ、会社に出してもらう交渉が重要になります。
まとめ

- 最初に取るべきは玉掛け・車両系建設機械・移動式クレーン
- 私が取った順番は玉掛け → 車両系建設機械 → 移動式クレーン
- 玉掛けは3日間・相場2万円前後
- 車両系建設機械は38時間・相場10万円前後
- 移動式クレーンは国家資格で相場13〜16万円
- 3つのうち2つは会社に出してもらった
現場の資格は、取るほどできる仕事が増えます。私はこの3つから始めて、今は仕事で使う資格を10個持つところまで来ました。
大事なのは順番です。一番軽い玉掛けから始めて、現場で出番が多いものへ広げていく。そして費用は、自分で抱え込む前に会社に相談してみてください。
- 近くの教習所で玉掛けの日程と料金を調べる
- 自分の現場で出番が多い資格はどれか考える
- 会社に資格費用の制度があるか聞いてみる
まずは1つ目だけで十分です。日程と料金が分かれば、会社への相談も具体的になります。調べた内容を、スマホのメモに残しておいてください。



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