ダイビングインストラクターの給料は、私の場合最終で年収300万円でした。13年働いて、この金額です。
- 好きな仕事で食べていけるのか知りたい
- 実際の手取りがどれくらいか知りたい
- ショップによって給料は違うのか
- 家族を養える仕事なのか

好きなことを仕事にしたいけど、食べていけるのか不安で…。

私は13年やって年収300万円でした。良い面も厳しい面も、実際の数字で正直に書きます。
私は22歳から35歳までスキューバダイビングのインストラクターとして働き、今は土木潜水士をしています。求人票やイメージではなく、実際にもらっていた金額と、その給料がどう決まっていたのかを書きます。これから目指す人にも、今まさに悩んでいる人にも、判断の材料になれば十分です。
インストラクターの給料の実額

最初に数字から書きます。私の場合、入社時は手取り14万円、最終的に年収300万円でした。13年かけて、この水準です。インストラクターはいきなりなれる仕事ではなく、まずショップに入って経験を積むところから始まります。ここでは、入社したときの金額、最終的な金額、そして13年でどれだけ上がったのかを並べます。きれいな数字ではありませんが、これが現実でした。
入社時の手取りは14万円
ダイビングショップに入社したときの給料は、手取りで14万円程度でした。インストラクターは経験を積まないとなれないので、まずはスタッフとして入るところから始まります。
この金額で、ひとり暮らしをしながら経験を積むことになります。実家から通える人とそうでない人では、スタート地点がかなり違うと感じました。
最終的な年収は300万円
13年働いて、最終的な年収は300万円です。月の手取りは20万円、ボーナスは冬に1回ありました。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 入社時の手取り | 月14万円程度 |
| 最終の手取り | 月20万円 |
| 最終の年収 | 約300万円 |
| ボーナス | 冬に1回 |
| 退職金 | なし |
数字だけ見れば、13年で手取りが6万円増えた計算になります。

13年で上がった幅
手取り14万円から20万円。13年かけて月6万円の上昇です。1年あたりにすると、月5,000円に届きません。
ただ、当時の私は給料よりもやりがいに重きを置いていました。好きな海で、好きな仕事をしている。その実感のほうが、金額より大きかったのです。
この仕事が嫌いだったわけではありません。家族が増えていくなかで、この上がり方では追いつかなかったというのが正直なところです。
給料が上がらない仕組み

なぜ上がらないのか。理由は能力や努力ではなく、給料の決まり方そのものにありました。私のいたショップは固定給で、仕事の量が給料に反映されない仕組みだったのです。ここでは、歩合がなかったこと、繁忙期でも金額が変わらなかったことを書きます。これから入る人は、この仕組みを入社前に確認しておくべきだと思います。
器材販売やツアー本数は反映されない
私のいたショップでは、器材を売っても、ツアーを何本担当しても、手当には反映されませんでした。レジャー業務の成果は給料に結びつかない仕組みです。
一生懸命やっても、やらなくても、月の金額は同じ。この構造を知らずに入ると、数年目で必ず違和感が出てきます。
繁忙期も閑散期も同じ金額
ダイビングは夏に忙しく、冬は落ち着きます。それでも、給料は年間を通して変わりませんでした。
夏は休む間もなく働き、冬は仕事が減る。それでも同額です。安定しているとも言えますが、頑張りが給料として返ってこないとも言えます。
固定給の落とし穴
固定給は、収入が読めるという点では安心です。ただ、上がる理由も同時にないということでもあります。
昇給は年に少しずつ。13年で月6万円という数字が、その結果でした。
手当がついた唯一の仕事

まったく手当がなかったわけではありません。潜水会社の手伝いに行くと、手当がつきました。これが、今の土木潜水士という仕事につながっていきます。ここでは、どんな仕事だったのか、そして社会保険をめぐる意外な話を書きます。給料の話でありながら、私のキャリアが変わるきっかけにもなった部分です。
潜水会社の手伝い
レジャーのダイビングとは別に、潜水会社の手伝いに行く仕事がありました。ここに行くと手当がつきます。
ショップの通常業務では給料が動かないのに、この手伝いだけは別でした。結果として、仕事としての潜水を知る入口にもなっています。
社会保険がないと行けなくなった
入社した当時、社会保険はありませんでした。途中から加入することになります。
理由は意外なもので、社会保険に入っていないと潜水会社の手伝いに行けない状況になったからでした。福利厚生が整ったというより、仕事を続けるために必要になった、という順番です。
レジャーと業務潜水の違い
同じ「潜る」でも、レジャーと業務では扱いがまったく違います。業務の潜水は、安全や保険の決まりが厳しい世界です。
この経験があったから、転職先として土木潜水士を選べました。その仕事の中身は土木潜水士の年収はいくら?【現役が手取り公開】仕事内容も解説に書いています。
ボーナスと退職金の実態

給料の話で見落とされがちなのが、月給以外の部分です。ボーナスがあるか、退職金があるか。長く働くほど、この差は大きくなります。私の場合はボーナスが冬に1回、退職金はありませんでした。ここでは、その実態と、将来にどう影響するかを書きます。目指す人には、ここを必ず確認してほしいと思います。
ボーナスは冬に1回
ボーナスは、冬に1回だけありました。夏はありません。
年2回が当たり前だと思っていると、この差は大きく感じます。年収300万円という数字には、この冬の1回が含まれています。
退職金はなし
はっきり書きますが、退職金はありませんでした。13年働いても、辞めるときに出るお金はゼロです。
これは会社が特別だったわけではなく、小規模なショップでは珍しくないと思います。長く勤めるほど、この有無は効いてきます。
将来の備えができない
退職金がなく、貯金もできない。将来に備える手段が何もない状態でした。
実際、私は13年間で貯金ゼロです。そのあたりは手取り20万円で家族4人【貯金ゼロ】何もしなかった13年の話に書きました。
ショップのスタイルで変わる給料

ここが一番誤解されやすい部分です。ダイビングインストラクターの給料は、ショップのスタイルで大きく変わります。同じ職種でも、働く場所によって金額の決まり方がまるで違うのです。ここでは、リゾート型、都市型、そして器材販売を重視するショップの違いを、私の実感で書きます。目指すなら、ここを理解してから選ぶべきです。

リゾート型と都市型の差
私の感覚では、沖縄などリゾートのダイビングサービスより、私の給料は高いほうでした。一方、都市型のダイビングショップと比べると低いほうだと思います。
リゾートは「海のそばで暮らせる」こと自体が報酬の一部になっている面があります。生活費や住む環境も含めて考える必要があるでしょう。
器材販売を重視するショップ
給料が一番変わるのは、器材販売を重視しているショップです。こういう店は基本的に歩合制なので、売れる人は私より確実に稼いでいます。
逆に言えば、売れない月は厳しい。自分が営業に向いているかどうかで、向き不向きがはっきり分かれます。
私がいたのは純粋なプロショップ
私が入社したのは、純粋にダイビングを楽しむためのプロショップでした。器材販売をゴリゴリやるタイプではありません。
そういう店としては、私の給料は普通だったと思います。安すぎたわけでも、恵まれていたわけでもない。平均的な水準でした。
家族4人を養えたか

最後に、一番大事な話をします。この給料で家族4人を養えたかという問題です。結論から書くと、妻のパート収入があってようやく回っていました。私ひとりの収入では足りていません。ここでは、当時の生活と、何が限界だったのかを書きます。独身のうちは見えなかったものが、家族が増えると一気に見えてきます。
手取り20万円の生活
25歳で結婚し、子どもが2人。手取り20万円で家族4人の生活でした。
家賃は6.5万円から7.8万円へ。毎月ぎりぎりで、車検や冠婚葬祭が重なると赤字になります。
妻のパート収入が前提だった
正直に書くと、妻のパート収入がなければ生活は回りませんでした。私の給料だけでは足りなかったのです。
好きな仕事を続けられたのは、家族が支えてくれたからです。その事実は、ずっと重く残っています。
限界だったのは時間のほう
意外かもしれませんが、私が限界を感じたのはお金より時間のほうでした。拘束時間が長く、休日も店に出ることが多い仕事です。
子どもが9歳のとき、仕事中に「いつ帰ってくるん」と電話がかかってきました。その日に、辞めることを決めています。
給料についてよくある質問

ダイビングインストラクターの給料について、よく聞かれることに答えます。私が13年働いた1つのショップでの経験なので、すべての店に当てはまるわけではありません。あくまで判断材料のひとつとして読んでください。
未経験から入るといくらか
私の場合は、入社時で手取り14万円程度でした。インストラクターになる前の、スタッフとしての金額です。
まず経験を積まないとインストラクターにはなれないので、この期間をどう乗り切るかが最初の関門になります。
リゾートと都市型はどちらが稼げるか
金額だけなら、都市型のほうが高い傾向だと感じます。リゾートは生活環境が報酬の一部になっている面があります。
ただし都市型は競争も厳しいので、金額だけで選ぶと続かないかもしれません。
歩合制のショップのほうがいいか
稼ぎたいなら、器材販売を重視する歩合制のショップのほうが収入は上がります。実際、そういう店の人は私より稼いでいたはずです。
ただし営業の適性が必要です。潜ることが好きなだけでは務まりません。
社会保険はあるのか
店によります。私の場合、入社当時はありませんでした。途中から加入しています。
目指すなら、面接の時点で必ず確認してください。将来に直結する部分です。
家族を養える仕事か
私の経験では、ひとりの収入では厳しいというのが答えです。妻のパート収入があって、やっと回っていました。
独身なら十分やっていけます。家族が増えたときにどうするかを、早めに考えておくことをおすすめします。
まとめ

- 入社時の手取りは月14万円程度
- 最終の年収は約300万円、月の手取りは20万円
- 13年で手取りは月6万円しか上がらなかった
- 当時は給料よりもやりがいに重きを置いていた
- 器材販売やツアー本数は手当に反映されない
- ボーナスは冬に1回、退職金はなし
- 給料はショップのスタイルで大きく変わる
ダイビングインストラクターの給料は、私の場合で年収300万円でした。13年かけて、手取りは14万円から20万円になっています。
この数字を見て「思ったより少ない」と感じた人もいると思います。ただ、金額だけで判断してほしくないというのも本音です。私はあの13年を後悔していません。問題は、家族が増えたときに選択肢を持っていなかったことでした。
- 気になるショップの給料と社会保険を調べる
- 歩合か固定給かを確認する
- 10年後の自分の生活を一度想像してみる
まずは1つ目だけで十分です。求人票に書いていなければ、面接で聞いてください。聞きにくいと感じるかもしれませんが、入ってから知るより何倍もいいはずです。



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