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土木潜水士の年収はいくら?【現役が手取り公開】仕事内容も解説

土木潜水士の年収680万円と月の手取り35万円を現役が公開するアイキャッチ画像 潜水士・現場の資格

土木潜水士の年収は、現役の私で約680万円、月の手取りは約35万円です。「土木潜水士 年収」で検索したあなたが知りたいのは、きっと数字だけではないでしょう。

こんな悩みはありませんか
  • 体を使う仕事のままで家族を養えるか不安
  • 求人サイトの「平均年収」が信用できない
  • 資格を取れば給料が上がるのか知りたい
  • 好きな仕事だけど給料が安くて限界
タクヤ
タクヤ

潜水士って稼げるって聞いたけど、実際どうなんですか?

筆者
筆者

私の場合は年収680万円、手取り35万円です。ただし「潜れるだけ」では届きません。理由をこれから書きます。

私は元ダイビングインストラクターで、35歳のときに土木潜水士へ転職しました。手取り20万円だった生活は、まるで変わりました。この記事では、仕事内容、年収と手取りの実態、必要な資格、きつさ、そして転職した理由まで、実際に経験したことだけを書きます。

土木潜水士の仕事内容と1日の流れ

土木潜水士の仕事内容は潜るだけではなく浚渫がメインで7時出社16時終了のバナー

土木潜水士の仕事は、潜ることより「水辺で土木工事をすること」が中心です。名前から毎日潜っていると思われがちですが、潜らない日の仕事も少なくありません。私の会社は出張がなく、メインは「浚渫(しゅんせつ)」という工事を行っています。港や川の底にたまった土砂を取り除き、船が安全に通れる深さを保つ工事のことです。ここでは、実際の作業の種類、1日の流れ、陸の土木作業員との違いを順に説明します。

主な作業の種類

私の会社の作業は、大きく「浚渫」と「潜水」の2つに分かれます。浚渫は船に載せたクレーンや重機で水底の土砂をすくう作業なので、移動式クレーンと車両系建設機械の資格が必須です。潜水士免許だけでは、この現場には立てません。

そのうえで、潜水の仕事があります。内容は次のように多岐にわたるのが特徴です。

  • 岸壁の補修
  • 陽極(ようきょく)の取り付け:岸壁が海水でサビないように付ける金属
  • 岸壁の状態を目で確認する調査
  • 海底に沈んだ物の引き上げ

最近は水中での溶接にも力を入れており、陸で取ったアーク溶接やガス溶接の資格がそのまま役立っています。仕事の幅が広いぶん、資格は持っていて損がひとつもない仕事だと感じています。

現場の1日のスケジュール

私の1日は、朝7時に会社に着いて、16時に作業が終わるという流れです。

  • 7時 会社に到着
  • 8時30分 ミーティング(作業内容と安全の確認)
  • 9時 作業開始
  • 16時 作業終了

インストラクター時代は朝早くから夜遅くまで拘束されていたので、16時に終わる今の生活は別世界でした。出張もないため、毎日家に帰れます。この「終わる時間が決まっている」ことが、あとで書く家族との時間や副業につながっています。

陸の土木作業員との違い

一番の違いは、体ひとつで水の中に入ることです。陸なら機械にやらせる作業を、水中では潜水士が自分の手で行います。そのぶん、ひとりの技術と判断が、そのまま工事の質になります。

もうひとつの違いは、資格の重みでしょう。陸の土木作業員も資格で手当がつきますが、土木潜水士は潜水士免許がなければ、そもそも仕事ができません。

資格が「あれば有利」ではなく「なければ始まらない」世界なので、資格を取ることが給料に直結しやすい仕事です。

土木潜水士の年収と手取りの実態

土木潜水士の年収680万円の中身を公開する資格手当の説明バナー

私の年収は約680万円、月の手取りは約35万円です。ただし、この数字は会社の規模や地域、持っている資格でかなり変わります。私の場合は、資格を積み重ねて手当が積み上がった結果であり、土木潜水士なら誰でもこの金額になるわけではありません。そのうえで、手取りの内訳、資格手当の仕組み、年齢と経験でどう変わるかを順に説明します。

現役の手取りと年収の内訳

年収680万円の中身は、基本の給料に資格手当が毎月加わったものです。潜水手当のような「潜ったから出る手当」は、私の会社にはありません。そのかわり、持っている資格に応じた手当がつきます。

項目私の場合
年収約680万円
月の手取り約35万円
潜水手当なし
資格手当あり(持っている資格に応じて毎月)
世帯家族4人、夫婦共働き

手取り35万円は、家族4人で暮らす分には問題のない水準でした。ただし共働きですし、仕事が16時に終わるので、今後のためにさらに貯金を増やそうと副業にも取り組んでいます。インストラクター時代の手取り20万円では、車検や急な出費のたびに赤字になっていましたから、同じ「体を使う仕事」でも、ここまで差が出ます。

資格手当の仕組み

私の給料を押し上げているのは、潜水手当ではなく資格手当です。潜水士免許はもちろん、溶接、クレーン、施工管理など、現場で使える資格を持っているほど毎月の手当が増える仕組みになっています。

裏を返すと、「潜れるだけの人」と「潜れて、溶接も重機もできて、工事全体を管理できる人」では、給料に大きな差がつくということでしょう。

体力だけで稼ぐのではなく、資格を積み重ねて自分の単価を上げていく。これが、土木潜水士で年収を上げる基本だと考えています。

年齢と経験で変わる給料

土木潜水士は、若いうちは体力で、年齢を重ねたら判断と管理で稼ぐ仕事です。潜水は体への負担が大きいので、いつまでも潜るだけの人ではいられません。私が1級土木施工管理技士を取ったのは、そう考えたからでもあります。

35歳からのスタートでもここまで来られたので、始める年齢より、その後に何を積み上げるかのほうが大きいと感じました。

年齢で給料を落とさないためには、潜る技術に加えて、工事を計画し人を動かせる資格を持っておくことが大切です。

土木潜水士になるための資格

土木潜水士に必要な資格10個とうち7つが会社負担だったことを示すバナー

土木潜水士は、「資格がなければ始まらない」仕事です。私が今持っている仕事の資格は、潜水士免許、2級港湾潜水士、玉掛け、移動式クレーン、アーク溶接、ガス溶接、第二種電気工事士、1級小型船舶、車両系建設機械(整地)、1級土木施工管理技士の10個になります。最初から全部あったわけではなく、転職してから会社の支援で取ったものがほとんどでした。ここでは、最低限必要な資格、現場で求められる資格、そして費用を会社に出してもらった方法を書きます。

必須になる潜水士免許

土木潜水士として働くには、国家資格の「潜水士免許」が必要です。この免許がなければ、潜水の仕事はできません。試験は筆記のみで実技はなく、潜水の知識、体への影響、関係する法律などが出題されます。

私は元インストラクターで潜水の知識はありましたが、筆記試験は別物でした。教科書と過去問で対策すれば取れる試験です。

筆記だけで受けられるので、この仕事を考えている人が最初に取る資格として現実的だと思います。

現場で求められる追加の資格

潜水士免許の次に必要なのは、移動式クレーンと車両系建設機械です。私の会社のように浚渫がメインの現場では、この2つがなければメインの仕事ができません。

土木潜水士の資格を取る順番と資格手当で年収が上がる仕組みの図解

私の実感での、取る順番の目安はこうです。

  • 潜水士免許(必須)
  • 移動式クレーン・車両系建設機械(浚渫に必須)
  • 玉掛け・アーク溶接・ガス溶接(任せてもらえる作業が広がる)
  • 1級小型船舶(船を動かせる)
  • 1級土木施工管理技士(工事全体を管理する立場になれる)

1級土木施工管理技士は、「潜れなくなったあとも現場に残るための資格」と考えて取りました。直接仕事には関係ありませんが、お金の勉強としてFP2級と簿記3級も持っています。

資格費用を会社に出してもらう方法

私は7つの資格、合計およそ50万円分を会社に出してもらいました。移動式クレーン、アーク溶接、ガス溶接、第二種電気工事士、1級小型船舶、車両系建設機械(整地)、1級土木施工管理技士の7つです。自分で払っていたら、手取り20万円時代の私には絶対に無理な金額でした。

やったことは難しくありません。「この資格を取れば、こういう作業を任せてもらえるので、会社の役に立ちます」と、会社側のメリットを先に伝えて相談しただけです。

自分の給料のためではなく、会社の仕事のためという順番で話す。この順番を守ると、話が通りやすいと感じています。

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土木潜水士のきつさと向いている人

土木潜水士のきつさは慣れたころが一番怖いと伝えるバナー

年収だけ見ると良い仕事に見えますが、きつい部分もはっきりあります。私はダイビングインストラクターとして13年働いてから転職したので、水には慣れているほうでした。それでも、レジャーのダイビングと仕事の潜水はまったく別物です。ここでは、体と心にかかる負担、向いている人、向いていない人を、きれいごとにせず私の実感で書きます。

体力面と精神面の負担

一番の負担は、水の中は常に危険と隣り合わせだという緊張です。体力面では、重い器材を背負い、視界の悪い水の中で作業を続けます。水圧の影響があるので1日に潜れる時間にも制限があり、それを守らないと体を壊します。

精神面で一番危ないのは、慣れてきて気が緩むときでした。「慣れたころが一番怖い」は、この仕事では本当です。

向いている人の特徴

向いているのは、地道に資格を積み上げるのが嫌いではない人です。一発で年収が上がる仕事ではなく、資格をひとつ取るごとに少しずつ上がっていく仕事だからです。

  • 体を動かすことが苦にならない
  • 決められた手順を守るのが苦にならない
  • 家族のために稼ぎたいという動機がある

私自身、子どもの顔を思い浮かべると、面倒な資格の勉強も続けられました。

向いていない人の特徴

向いていないのは、水の中で慌てやすい人と、手順を飛ばしがちな人です。潜水は「なんとかなる」が通用しない世界で、手順を飛ばすと命に関わります。

また、「潜るのが好きだから」だけで選ぶと続かないかもしれません。仕事の潜水は、楽しい潜水ではなく、視界の悪い水の中で工事をする潜水だからです。

元ダイビング講師が転職した理由

元ダイビングインストラクターが土木潜水士に転職し手取り20万円から35万円になったバナー

私は22歳から35歳まで、スキューバダイビングのインストラクターとして働いていました。好きな仕事でしたし、今でもあの13年を後悔していません。ただ、給料と生活の面では正直かなり苦しく、25歳で結婚して子どもが2人生まれてからは、家族にたくさん我慢をさせました。ここでは、当時の給料と生活、転職を決めた出来事、転職して何が変わったかを書きます。「好きな仕事だけど食えない」と悩んでいる人に、いちばん読んでほしい部分です。

インストラクター時代の給料と生活

インストラクター時代の手取りは、月20万円でした。拘束時間が長く、朝早くから夜遅くまで、休日も店に出ることが多い仕事です。家族4人で手取り20万円ですから、毎月ぎりぎりでした。

インストラクター時代今(土木潜水士)
月の手取り20万円約35万円
勤務時間朝早くから夜遅くまで7時〜16時
出張・休日休日も店に出ることが多い出張なし、毎日家に帰れる
自分の時間ほぼなし資格の勉強と副業

お金だけではなく、時間もありませんでした。自分のために使える時間はほとんどなく、資格の勉強どころではなかったのを覚えています。

転職を決めた出来事

きっかけは、子どもが泣きながら電話をかけてきたことです。仕事で家を空けている時間が長く、子どもと過ごす時間がまったく取れていませんでした。その電話で、「このままではお金も時間も、家族に何ひとつ渡せない」とはっきり思いました。

好きな仕事を手放す決断は、簡単ではありません。ただ、好きな仕事を続けることと家族を守ることを天秤にかけたとき、答えは決まっていました。

転職して変わったこと

一番変わったのは、毎日16時に仕事が終わり、家に帰れるようになったことです。手取りは20万円から35万円、年収は約680万円になりました。数字以上に大きかったのは、泣きながら電話をかけてきた子どもと、今は毎日顔を合わせられることでしょう。

空いた時間で資格を取り、会社に費用を出してもらいながら積み上げられたのも、副業を始められたのも、転職したからこそです。インストラクター時代の潜水経験も無駄になりませんでした。

好きだったことを捨てたのではなく、稼げる形に変えた。それが今の実感です。

土木潜水士のよくある質問

土木潜水士の学歴・泳ぎ・性別・年齢の疑問に現役が答えるバナー

土木潜水士について、よく聞かれる質問にまとめて答えます。学歴、泳ぎ、性別、年齢、求人の5つです。私の経験にもとづいた答えなので、会社や現場によって違う部分があることはご了承ください。

高卒や未経験からでもなれるか

なれます。潜水士免許は筆記試験のみで、学歴の条件はありません。私は大学を出ていますが、仕事とまったく関係のない学部で、現場で学歴が役立ったことは一度もありませんでした。

未経験なら、まず潜水士免許を取り、潜水会社や建設会社に就職して現場で経験を積むのが一般的な流れになります。

泳ぎが得意でなくても大丈夫か

競泳のようなうまさは、ほとんど関係ありません。仕事の潜水は器材を使って水中で作業するもので、泳ぐことが目的ではないからです。

ただし、水への恐怖心が強いと厳しいので、水に慣れておくことは必要でしょう。

女性でも働けるか

潜水士免許に性別の条件はなく、法律上の問題はありません。現場では男性が多いのが実情ですが、資格と技術があれば、性別で仕事が決まる世界ではないと感じています。

何歳まで続けられるか

法律で年齢の上限は決まっていません。ただ、潜水は体への負担が大きいので、年齢とともに潜る回数を減らし、管理や指導に回る人が多いと感じます。

私が1級土木施工管理技士を取ったのも、潜れなくなったあとの働き方を考えてのことでした。

求人はどこで探せばいいか

主な入り口は、ハローワーク、建設業向けの求人サイト、潜水会社の直接募集の3つです。未経験なら「潜水士免許取得済み」と書けるだけで選択肢が広がるので、先に免許を取ってから探すことをおすすめします。

まとめ

土木潜水士は資格ひとつごとに給料が上がることをまとめたバナー
この記事のポイント
  • 現役の年収は約680万円、手取り約35万円
  • 給料を上げるのは潜水手当ではなく資格手当
  • 浚渫の現場ではクレーンと重機の資格が必須
  • 資格費用約50万円は会社負担で取得
  • 16時に終わり、家族との時間と副業ができる

土木潜水士の年収は、私の場合で約680万円、月の手取りは約35万円です。ただし、この数字は「潜れる」だけでは届きません。資格を積み上げて、できる作業を増やしてきた結果でした。

体を使う仕事のままで家族を守れるのか、と不安な人に伝えたいのは、この仕事は資格ひとつごとに給料が上がっていくということです。私は35歳、手取り20万円からのスタートでも、ここまで来られました。

今日からできること
  • 潜水士免許の試験日程と会場を調べる
  • 今の会社の資格手当を給与明細で確認
  • 資格費用の会社負担があるか聞いてみる

まずは1つ目だけで十分です。筆記のみ・学歴不問の潜水士免許は、現場で働く人が「資格で給料を上げる」感覚をつかむ最初の一歩になります。調べた試験日程を、スマホのカレンダーに入れておいてください。

今日からできる、もう一つの一歩。現場で働きながら国家資格を目指す

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